2017年3月20日月曜日

「ニュートリノの謎を解いた梶田隆章物語」山本省三

書名: ニュートリノの謎を解いた梶田隆章物語
著者名:山本省三
出版社:PHP研究所
好きな場所:わたしは科学者なので運は信じません。ただし、優れた研究者は、訪れたチャンスを逃しません。常に備えがあるのです。小柴先生はその最たる方なのだと思います。
所在ページ:P93
ひとこと:2015年のノーベル物理学賞を受賞された梶田隆章さんの伝記です。
物理学……難しいという頭がありますので、なんだか偉い方というだけでわけがわからないという気持ちがあると思います(私もです。高校時代物理は赤点すれすれでした。)。
しかしこの本は、そんな私でも読めます。なぜならば著者が「はじめに」で述べているように、「あまりに難しい部分は省き、なるべくわかりやすく説明することに努めました。ですから、ニュートリノに関しても、科学的にくわしく解説するより、そのようなものかとわかってもらえる範囲で書きました。」ということで、この本には物理学の難しいことは書いてありません。ニュートリノの各種や、その変化については、画家でもある著者の手によるわかりやすいイラストがついています。

それにしても引用のように、優れた研究者に対する梶田さんの見解には、どの世界もいっしょなんだなあと普遍的な人生哲学を感じます。確かに運の良いひとはうらやましいですが、それは実は運ではない。日々の備えなのですね。

2017年3月18日土曜日

「まんぷくラーメン てんてこまい」季巳明代

書名: おてつだいおばけさん まんぷくラーメンてんてこまい
著者名:季巳明代
出版社:国土社
好きなところ:のっぺらぼうさんは、毎日、まりんちゃんがかいてくれる、ちがった顔であらわれる。だから、
「え、きのうまでいたてんいんさん、やめちゃったの?」
なんてきかれると、
「いえいえ、まだおりますよ」
と、とぼけている。
所在ページ:P8
ひとこと:

毎日小学生新聞に連載された「おばけはけん」が、長谷川知子先生の絵のままで、幼年もののお話になりました。「おてつだいおばけさん」シリーズです。

一巻目『まんぷくラーメンいちだいじ』については、このブログでも
http://saffibarinkay.blogspot.com/2016/10/blog-post.html
に書かせていただきました。
その魅力そのままに出た二巻目が、今回出版された『まんぷくラーメンてんてこまい』です。

まりんちゃんの家はラーメン屋「まんぷくラーメン」です。おとうさんが作っておかあさんが配達していましたが、おかあさんがけがをしてしまって配達ができなくなり、困っていたところにおばけさんたちが来て、てつだってくれています。
お客さんたちは、本物のおばけとは思わずに、おばけみたいな店員がいるお店と、おもしろがって来てくれるので、店は繁盛して大忙しです。
おとうさんはおばけさんにボーナスをあげて、まりんちゃんも、ラーメンを作るおてつだいを始めました。
お店では開店記念日を「まんぷくラーメンの日」として、半額サービスをしていますが、おとうさんはその日を三日間に延ばしました。ふだんよりいそがしいまんぷくラーメンの日を終わって、みんなが一息ついていると、なにやら外にあやしいけむりが……。
三巻目ではおてつだいのおばけさんが増えるのでしょうか?三巻目は6月刊行予定とのことです。

低学年の子どもさんが自力で読めて、たのしい、そしてこわくないおばけのお話です。

2017年3月7日火曜日

花見山

『福島の花さかじいさん』(森川成美 佼成出版社)について、たくさんの方がレビューをしてくださっております。ありがとうございます。

おおぎやなぎちか『- fromイーハトーヴーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)お知らせ及び忘備』
http://blog.goo.ne.jp/magoyasiki/e/45c4c5859e5c17b5690cb412b79197ee

堀米薫『どじょう日記』http://khori.asablo.jp/blog/2017/03/04/8388871

季巳明代『がまりんの部屋』http://kimiiakiyo.exblog.jp/23694157/

佐々木ひとみ『つれづれ草子』http://kogensha.seesaa.net/article/447615105.html

井嶋敦子『川天使空間』http://blog.goo.ne.jp/kawatenshi/e/3211b5ecf547103ced6e29a42cb36b7f

髙橋秀雄『創作日記』http://red.ap.teacup.com/busofmoonnight/3652.html

赤羽じゅんこ『赤羽じゅんこの三日坊主日記』 
http://blog.goo.ne.jp/jakahane/e/8df7f84d90cac2bae2052dfb2ee90ae2

光丘真理『光丘真理のホームページ』
http://ymatsumo.sakura.ne.jp/?p=2073

ささきあり『今日もいい日』
http://sasakiari.com/books/id-108.html


花見山に行ってみたい、という御感想が多く、ほんと作者としてはうれしいです。
余談ですが、花見山への福島駅からのアクセスは、こちらがわかりやすいと思います。
http://www.f-kankou.jp/haccess.htm
(数人で行かれるなら、花見山定額タクシーがオススメ。いちばん麓の近くまで行きます。平成29年3月25日(土)~5月7日(日)(予定))




2017年3月2日木曜日

「古典から生まれた新しい物語 冒険の話 墓場の目撃者」

『古典から生まれた新しい物語 冒険の話 墓場の目撃者』(偕成社)に一編を掲載していただきました。表題作「墓場の目撃者」です。



このシリーズは、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』がミュージカル『ウエストサイド・ストーリー』になったように、古典モチーフにして、現代、または未来の物語を新たに書き直すという試みです。

私は『トム・ソーヤの冒険』を現代の子に置き換えて書かせていただきました。トム・ソーヤは、ディズニーランドのトム・ソーヤ島に象徴されるように、子どもだけで島で生活するという部分をよく引かれていますが、実はミステリーの要素もあって、私など子どもの頃読んだ、裁判の場面でインジャン・ジョーが法廷を逃げ出すシーンが忘れられず、アメリカ刑事法の話を聞く度に実は思い出していたりしたものでした。今回はその部分を現代風に置き換えて、日本の今のお話にしております。

古典はどんなにやさしく書き直しても、シチュエーションがわからないので、現代の子どもにはとっつきにくいものです。それをこのような方法で書き直すことで、古典のエッセンスをそのままに、わかりやすくしたとてもよい企画と思います。そこに参加させていただいてほんとうによかったです。

2017年2月22日水曜日

「本当にあった? 世にも奇妙なお話」の見本本が来ました

『本当にあった? 世にも奇妙なお話』たからしげる編 PHP研究所 の見本本がきました。私は「絶対音感」というお話を載せていただいております。たから先生のご編纂のもとに、十編の「私だけの物語」が綴られています。



 他に『本当にあった? 世にも不思議なお話』『本当にあった? 世にも不可解なお話』といっしょに、全部で三十編。すばらしい作家さんばかりの中で、緊張いたしましたけれど、勉強になりました。
 どうぞ三冊合わせてお読みください。