2015年3月31日火曜日

「こぶたのタミー」かわのむつみ

書名: こぶたのタミー
著者名: かわのむつみ
出版社: 国土社
好きな場所: 「なーんにも、かんがえない?」
それがぶたらしいってこと?
「そんなの、いやだよ!」
所在ページ: p16
ひとこと:こぶたのタミーは、同じ日に生まれた13匹のきょうだいのうちでいちばん小さくて、しわくちゃでやせっぽちでした。足が速くて、しりたがり屋で、ぶたらしくないとみんなに言われ、ではぶたらしいってどんなことと聞くと「ぶたはぶたらしく、なーんにもかんがえるな!」と言われてしまいます。
 引用のように、なんにも考えないなんていやだ、と思ったタミーは、ぶたをやめる決心をしますが……。
 いろいろやってのタミーの努力と、ある事件、そして最後のタミーの決断がさわやかです。
 毎日小学生新聞に2012年に連載されたものが、ご本になりました。

 かわのさんは、実力派同人の「ふろむ」の方です。ふろむには、単行本を出版されておられる方もたくさんおられますが、みなさんで「おはなしトランク」というアンソロジーも出版されておられ、それももう二冊目になります。作品は一人で書くものではありますし、自分が書かなければ何も進まないことは確かなのですが、やっぱりこういう会での切磋琢磨というのは、大事だなあと思います。