2017年4月23日日曜日

映画「MARCH」

ある方にお薦めいただいて、映画「MARCH」を見てきました。
http://seedsplus.main.jp/
中村和彦さんという監督さんの作られた短編ドキュメンタリー映画です。
今年2月にロンドンで行われた国際映画祭「International Filmmaker Festival of  World Chinema LONDON」 で、最優秀外国語ドキュメンタリー賞
(Best Foreign Language Documentary Award)を受賞されたそうです。

福島第一原発から25.3キロのところにある南相馬市立原町第一小学校のマーチングバンドのお話です。
原町第一小学校のマーチングバンドは伝統があって優秀で、震災前は全国大会の常連校でした。しかし放射能もれ事故のために、各家庭が避難を余儀なくされて、メンバーはばらばらになってしまいます。しかし子どもたちは練習がしたいと言いはり、それが親を動かして、許可を得て楽器を元の学校から持ちだし、遠く離れた会津などの場所で集まっては練習をするようになります。しかし生徒数は減り小学生だけではチームが組めなくなります。それでも中学三年生までが参加できるバンドに編成を変え、活動を続けていました。
それを知った愛媛FCのサポーターが、2014年、南相馬の応援として、このマーチングバンド「Seeds+」を試合に招待します。ひょっとして仮設住宅に住む人たちも見ているかもしれないとスタジアムで懸命に演奏するマーチングバンドに、愛媛FCのサポーターも相手チームのサポーターも一様に「南相馬」コールを送るのでした。

美談としての扱いではなくて、南相馬の当時と現在の状況や、子どもさんがた親御さんがた、先生の気持ちが正直に語られています。

この映画は自主上映で、現在自主上映をしてくださるところを探されているそうです。