2017年7月18日火曜日

2017年季節風大会

2017年の季節風大会で、後藤耕さんとごいっしょに、ファンタジー分科会の世話人をやります。どうぞよろしく。
今年は申し込み方法が変わって、第一次申し込み期間(7/19~7/29) に第三希望まで申し込めて、抽選で決まるようになっています。また、場所も代々木の国立オリンピック記念青少年センターです。宿泊棟(または東京のホテル)の申し込みは、分科会が決まっていなくても、早めにされたほうがいいと思います。
http://www.kisetsufu.net/taikai17b.html

ファンタジー分科会のよびかけ文はこんなものです。
どうぞよろしく!

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ファンタジー分科会にも行ってみたいんだけど、ファンタジーを書いたことがないから、というお話をよくうかがいます。
ファンタジーとは、何でしょうか。不思議なことが起きればファンタジーでしょうか。読み手に前向きな夢を与えるのがファンタジーでしょうか。
でも、と思うのです。不思議なことは、日常生活でも起きますし、夢には悪夢だってあるでしょう。
文学は、私たちがあたりまえだと思っていることを、設定をずらすことによって、実はあたりまえでないということをあぶり出します。
その設定が、お化けであれば怪談になりますし、未来であればSFになりますし、過去であれば歴史ものです。主人公の心の中の思い込みであったり、人との出会いや事件であったりすればリアリズムになります。
あぶり出すことによって描くものが、たとえば人間の本質という同じものだとしても、書き手にはそれぞれ得意とする設定があるものなのですけれど、でも、待って! 惰性でそれを決めちゃっていませんか?
今年、ちょっとそれを破ってみませんか? ファンタジー分科会に参加する多彩な作品を読み、話し合うことで。
破ることによって、あなたの書き手としての可能性が広がるかもしれません。
お持ちになる参加作品のほうは、ジャンルを問いません。リアリズムでも怪談でも、歴史ものでも、SFでも、ミステリーでも何でもけっこうです。
一歩踏み出す勇気(?)を、お待ちしております。